癌に効く温泉
「釈迦の霊泉」のご紹介
十束英志
温泉水を飲む行為は洋の東西を問わず古来から行われてきました。奈良時代の歴史書である『日本書紀』の中でも温泉水を飲むことにより病の治療を行うことが記録されております。ドイツでは「温泉は大地のミネラル。飲泉は新鮮な野菜を食べる以上に貴重な健康作り」と言われております。ここでは癌に効く温泉水をご紹介いたします。
１．肝細胞癌が玉川温泉で縮小？
弘前の大学病院での症例です。76歳女性、B型肝炎肝硬変に発生した肝細胞癌で、それまで6回の開腹手術がなされましたが、7回目の腫瘍が発生して、いよいよ年齢的に肝予備能からも手術は無理とお伝えしたところ、「分りました」と言ってお帰りなられました。1月ほど経ったある日、外来に現れた彼女を見てハッ！と思いました。見違えるほどに顔色が良く、活力が感じられました。早速、採血したところ、肝機能は著しく改善、栄養状態は向上、腫瘍マーカーは低下しておりました。「なにかが起こった！」との気持ちを持って腹部CTを行なったら肝両葉に見られた腫瘍は著しく縮小しておりました。彼女は玉川温泉に2週間の湯治に行って来たとのことでした。
２．有名な玉川温泉
玉川温泉は秋田新幹線で田沢湖にて下車、バスで行ったところにあります。癌に対する有効性として「岩盤浴による温熱効果」、「放射線のホルミシス効果」、「100％源泉 (pH 1.2) 入浴による白血球増強効果」などが言われております。コロナ禍で今はどうなっているか分かりませんが、以前は玉川温泉周辺の宿泊施設は半年以上先まで予約がいっぱいで、多くの湯治客は自家用車で訪れて「車中泊」で外来入浴に通ったそうです。
３．関東圏の病が治る温泉
関東圏に参りまして、患者に玉川温泉を勧めたいけれど、さすがに遠いので、近場の湯治場を調査しました。「病が治る温泉」、関東だけでも多くの施設が確認され、大金温泉（栃木県）や秩父温泉（埼玉県）で癌に効いたとの報告がありました。その中で最も有効と思われたのが群馬県にある奈女沢温泉であります。
４．群馬県 奈女沢温泉（釈迦の霊泉）
奈女沢温泉、別名「釈迦の霊泉」に取材に行って参りました。関越自動車道の水上ICより山道を登って車で15分、「釈迦の霊泉」と書かれた鳥居の奥に目的地はありました。
５．「釈迦の霊泉」 効能効果
二階建ての古い建物の前には効能効果を示す看板があって、「悪性難病」、「末期癌」、「いろいろな癌」、「白血病」などと、堂々と書かれており、「大したものだ！」と溜め息をつくばかりでありました。
６．シンプルで質素な浴槽
浴槽は二つだけ、サウナも露天もなく、シンプルで質素な造りでありました。蛇口の脇にコップが置いてあり、「ご自由にお飲みください」とのこと、飲泉を推奨しておりました。
７．「釈迦の霊泉」覚え書き
簡単にまとめますと、アルカリ性単純温泉（pH9.4）、25℃、成分はナトリウム、炭酸イオン、メタケイ酸、ゲルマニウムだそうで、宿泊は１泊12,000円（外来入浴2,000円）で、温泉水を宅配してくれて10L入り3,500円です。特筆すべきは、クラスター値（水分子の大きさ）が59.5Hzと世界最小レベルだそうです。温泉の専門家によりますと、癌に対する有効性として、ゲルマニウムによる血液酸素濃度上昇と酸素の活性化、インターフェロン誘発による抗癌作用、微小水分子の細胞への浸透、酵素活性の亢進だそうです。
８．釈迦の霊泉への感謝状の数々
温泉施設のロビーには全国から寄せられた山ほどの感謝状が置いてありました。一部をご紹介いたします。
- 私の夫が肝臓癌で余命１年との宣告を受けました。霊泉を飲むようになってから腫瘍が小さくなる兆しを見せ始め、最初は直径9cmのものが今では1.5〜2cmとなりました。（福井県の主婦）
- 一週間の命と宣告されて苦しみもがいているところへ釈迦の霊泉を紹介され、体中に癌が回った末期癌から御神水の浴用と飲用で今は完治。TBSテレビの「そこが知りたい」で取り上げられた。感謝の気持ちで一杯です（新潟県の男性）。
- 末期癌手術後、余命6ヶ月と医師より申されて3年が経過しました。飲泉を継続しております。（東京都の男性）
と、驚くべき多数のコメントが寄せられておりました。ちなみに、2番目の新潟県の男性は近年、他界されましたが、癌ではなく老衰のような死因であったとのことです。
まとめ
臨床の現場で秋田の玉川温泉の恐るべき効果を実感しました。関東圏で探したところ、群馬県の山奥にある「奈女沢温泉（釈迦の霊泉）」が大いなる可能性を秘めていると思われました。
